ルアーフィッシングの中でも、かなり長時間の釣りになりがちなサーフヒラメ
特にデイゲームでヒラメが釣れる事が分かってからは、特にそういう傾向になっている
長時間の釣りの中で、1日1回だけのアタリを待つ
そういう精神的な耐久戦にもなりがちなサーフヒラメだが、狙って釣れるようになるよりも、こう考えた方がヒラメが釣れるようになる
ヒラメは狙って釣れるとは思わない
何度も同じ場所に通い、何十匹とヒラメを釣っていくと、ある程度狙いを絞って釣る事ができる
それも、かなり高確率に釣れる時もあるが、初心者や初めて行く場所では考えない方がいい
というのも、狙って釣った、というのは、ある意味、究極の後付け論に過ぎないのだ
サーフに行って、数投で仕留めて帰る
これを何回でも繰り返せるなら、あなたは確実に「ヒラメを狙って釣る」スーパーアングラーだ
そんな人はほとんどいないのが現状
実際のサーフヒラメは、何時間もかけて、いい場所を探し、粘ったり見切ったりしながら、自分の思うポイントで釣る、長時間の釣りになる事が多い
その数時間の中で1枚のヒラメを釣ったとして、それが果たして「狙って釣った」と言えるのかどうか、甚だ疑問だ
サーフヒラメはヒラメが釣れるまでの過程を楽しむ釣り
ヒラメを釣るのは難しくない
難しく考える程の魚ではないと言える
ヒラメの口先にルアーを通す、これが出来ればヒラメは釣れる
しかし、そこまでの時間が長いのだ
だだっ広いサーフ、起伏はあるものの、これといった見た目が変わる訳でもないポイント
ぱっと見では、何も景色が変わらない場所で数時間かけて釣る事が多いのがサーフヒラメ
サーフヒラメの最大の敵は、集中力の低下で釣りを辞めてしまう事だと考えている
当たり前だが、ヒラメが釣れるまでルアーをキャストし続けなければヒラメは釣れない
集中力が切れてしまう原因は様々だが、なるべくそれが起きないような釣りをするのがヒラメを釣るコツになる
色々な要素をどんどん変えていき、なるべく長時間、集中力を切らさないように釣り続けられるかどうかが大切なポイントだ
ヒラメが釣れるまでの過程を飽きずに長時間続けるための方法
ヒラメがルアーにヒットする理由はこうだ
ルアーが目の前を通ったから
とにかく、難しく考えない、ヒラメが釣れる理由は単純に考えよう
数時間キャストし続けて、ヒラメの頭周辺にルアーが通るまで粘る、それが出来ればヒラメが釣れる可能性は高くなる
1 好きなルアーをたくさん持って行く
サーフヒラメブームで、とにかく種類が多いのもサーフヒラメの特徴
カラーも豊富で種類も豊富、逆に迷ってしまう事が多いくらいだ
その中でも、このルアーを使いたい!というのをなるべく沢山作ろう
使いたいルアーが多くなればなるほど、何度もルアーチェンジをして、結果、長時間釣り続ける事になる
好きなルアーを色々と使う過程でヒラメが釣れる
意外かもしれないが、このルアーだからヒラメがヒットしたとは思わないようにするのもコツの一つ
凝り固まった考えも、長時間キャストし続ける弊害になるため、どのルアーでもヒラメは釣れる事は基本に置いておこう
2 使いたいカラーを持って行く
これもルアーの種類と同様で、自分が好きなカラーを使う事だ
もちろん、好きなカラーだけ持って行ったら意味は無い
普通にベイト系のシルバーカラーや、マズメに強いと言われるゴールド系なんかは持っておくべきで、そのカラーの中に、一つ自分が使いたいカラーを入れておく
私の場合は、好きなカラーはゴールドであるため、使いたいカラーは突拍子もないカラーにしている(笑)
例えば、濃いピンクであったり、クリア系のカラーであったり、最初に通そうと思わないようなカラーリングを忍ばせる事も多い
ちょっと曇った、まだ薄明るいのでゴールド、潮の色がクリアなので、ベイトカラー、などという基礎的なカラーリングに、突如透明なルアーを投げたり、ド派手なカラーを登場させたりして、ルアーの種類のローテーションにカラーチェンジのローテーションを加える
ここでも、このカラーだから釣れた、という思い込みは持たないようにしよう
カラーを変えて楽しんでいる過程でヒラメが釣れた、こう考える事が大切だ
3 リトリーブスピードを変えよう
サーフヒラメでは、低層(底から10cm以内)から底から20cmくらいを通すだけでいい
特に遠浅サーフだと、底近くでほとんどのヒラメがヒットする
なので、中層のレンジを狙うような上層への変化はあまり意味はないと単純に考えている
しかし、リトリーブのスピードはかなり意識して変えている
所謂、スローリトリーブとファストリトリーブ(早巻き)という考え方で、基本はスローリトリーブだが、時々、早巻き~ストップ、という動作を入れている
もちろん、ヒラメの鼻先をルアーが通ればどちらでもヒットするので、これも単純に同じルアーを少しでも多くキャストするコツという事になる
注意点は、ファストリトリーブの場合、必ず4~5回ハンドルを巻いたら、少し落ち着いてゆっくり巻く(止める)動作を入れた方が良い
というのも、ソゲクラスの小さいヒラメはしつこく追いかけてくるが、大きなヒラメになると、あまりルアーを追ってこないような傾向があるからだ
もちろん、早巻きのルアーを追いかけ回す座布団ヒラメもいるだろうが、今までの傾向では、ファストリトリーブには40cm以下の小さいヒラメが釣れ、60cm以上のヒラメはファストリトリーブで釣れた試しがない
これは確実に釣り分けができる訳ではないが、ファストリトリーブし続けてヒラメがルアーに追いつけないようでは意味がないので、少し頭に入れておこう
4 遠くのポイントを良さそうに思う
基本的に、目の前のポイントを通す事になるが、リトリーブ中でも周りをキョロキョロして様子を見る事をお勧めする
というのも、ヒラメはピンポイントで狙って出る魚ではなく、怪しいポイントのどこかで出る、と考えた方が良い
ルアーを通すポイントが大体決まれば、後はリトリーブしながら遠くで釣れそうな場所を探そう
実際にヒットしてきても、ハッとしてアワセるくらいのタイミングでも十分ヒラメは掛かる
今目の前に広がるポイントがまだ魅力的ならもうちょっと粘ってみるのもよし
あまり魅力的ではなく、遠くに見えるポイントが良さげなら、一気にそこまで行くもよし
広い広いサーフで、1ヵ所に執着するのは効率がいいとは言えない
常に広い目線で、次に行きたいポイントを探しながらルアーをリトリーブして行こう
ヒラメが釣れるまでの過程を賢く考えてはいけない
1 ヒラメは狙って釣れるものではない
2 サーフでは色々なルアーを試しながらキャストとリトリーブを楽しむ
3 楽しむ時間を長く取れるように、ルアーローテーションやロッドアクションの変化をつけよう
サーフからの景観は壮大で心が安らぐ
波の音も心地よい
そういう環境で、のんびりとランガンしながら長時間ルアーをキャストし続ける
ヒラメが釣れたとしても、決して自分だから釣れたと思わない
誰でも釣れるヒラメに対して、自分が釣るのが上手だと思う事は、ちょっと恥ずかしい井の中の蛙だと考えよう
好きなルアーとカラーを、使いたいルアーをどんどん使い、ヒラメがヒットするまでの過程を楽しむ
サーフヒラメほど、上手下手の違いが出ないルアーフィッシングはないとも言える
釣れるコツは、なるべくたくさんルアーを持って行き、集中力を切らせないように長時間粘る
とにかく歩いて歩いて釣れそうなポイントで沢山ルアーチェンジをする
数枚ヒラメが釣れた程度で凝り固まったルアー論を展開するような小さいアングラーにならないように気を付けよう(笑)