数年前から始まったサーフヒラメのメタルジグのブーム

スピンビームの発売から、他社もどんどん新しいメタルジグを発売している

ここでは、実際に使ったメタルジグの感想などを解説したいと思う

サーフヒラメ専用メタルジグとは?

基本的には、リトリーブで食わせる、というコンセプトのメタルジグになり、特徴としては、テールだけでなく、フロント(ジグの腹の部分)にもフックをセッティングできるタイプが多い

どのメーカーも、似たり寄ったりの形状ではあるが、ほぼ同じようなものから、全く違ったものまである

フルキャストしてタダ巻きで釣る、という部分は前からあった釣り方ではあるが、遠浅サーフでも普通に巻いて釣る、という部分が目新しい感覚だった

特にスピンビームの登場で、遠くからタダ巻きして釣る、というサーフヒラメの原点回帰にも繋がり、誰でも飛ばせる、誰でも釣りやすいというヒラメブームに乗っ取った登場になったと思う

サーフヒラメ専用メタルジグの頭角で変わったタックル

それまでは、あくまで補助的役割でのメタルジグの使い方だったが、完全に主役級に上り詰めた

普通に投げて、普通にタダ巻きして、普通にヒラメが釣れる

ここで大きく変わったのが、ロッドの強度になる

サーフヒラメは重くても30gまでのルアーを使うのが定番だったが、ここで30gから40gまで一気に使用するルアー重量が変わってしまった

シーバス派生からのロッド中心だったものが、完全に、メタルジグがフルキャストできる、というコンセプトに変わっていく

シマノはスピンビームというサーフヒラメ専用メタルジグを発売しただけでなく、明らかに20g程度のミノーを操るには硬すぎるNESSAシリーズも投入

この辺りから、サーフヒラメの重量化傾向が強くなっていき、シマノがNESSAの硬さに合わせたサーフヒラメ専用ルアーをどんどん開発、重量も一気にヘビー化していった

他社も後発で、どんどんメタルジグを発売し、サーフヒラメ専用ロッドはそれに合わせて硬めのロッドが増えていく事になる

メタルジグにありがちな売り文句に騙されない

各メーカーはどんなルアーに対しても、良さげなフレーズ、いわゆる売り文句を上手く利用する

メタルジグに関してもかなりそれは強く、良く考えれば当たり前の事すら大げさに表現している

  • 良く飛ぶ!
  • 〇〇m先まで飛ぶ!
  • 後方重心のセッティングによる圧倒的な飛距離!

というような飛距離を強く出すフレーズもあるが、これは無視してもかまわない

メタルジグが飛ばないはずがないからだ

  • 強いローリングによるフラッシング効果!

ローリングが強いのは、メタルジグの特徴であり、小さい割に強い動きをする

実はこれは大昔から言われていたことであり、ここへきて大げさに宣伝するのは過大広告と言わざるを得ない

どのメタルジグも当たり前の特性があるため、この言葉に踊らされないようにしよう

  • メタルジグは飛ぶ
  • メタルジグは良く動く(ローリングが強い)
  • 斜め(テールが下がった)の体制で泳ぐ

実際に使ったサーフヒラメ専用メタルジグのインプレ

私の通うサーフの特徴は

  • 水深1m前後
  • 砂地(玉砂利ではない)

というようなもので、一般的な浅めの遠浅サーフになる

メタルジグが届く場所は、深い所で2~3m程度あるかもしれないが、リトリーブする場所は、1m~2mまでになる

フロントフックとリアフックが搭載されたタイプのサーフヒラメ専用メタルジグのみをチョイスしてみた

シマノ スピンビーム

スピンビームの特徴

全長67mm  重量32g

  • サーフヒラメ専用として先陣を切ったメタルジグ
  • 小さい割にはかなり強いローリングの動きをする

特徴としては、上記のような感じだった

遠浅サーフでただ巻きする事に若干抵抗があったが、これはすぐに解消できた

普通に巻いたら、普通に底を切って泳いでくる

今となっては当たり前だが、スピンビームが出た当初は正直驚いた

離岸流の出口付近までフルキャストして、そのままタダ巻きする事で、今まで届かなかったポイントが新しいポイントとして開拓できるようになる

スピンビームの欠点

  • フロントフックが小さい
  • スローリトリーブでは底を擦ってしまう

フロントフックを5番や6番のフックにすると、リアフックと干渉してしまう

そのため、8番フックという小さいフックを装着するようになっている

これだと、フロントフックだけに掛かった時に非常にもろくなる

ファイトが強烈ではないとは言え、波打ち際のヒラメはかなり重い

この時に、小さくて軸の細い8番フックだけに掛かった事を想像すると、フックが伸びたり折れたりする最悪なイメージしか湧かなかった

軸の細い8番フックは使えない、という事で、軸が太目の8番フックをわざわざ買う必要性が出る、という事が私にとってはめんどくさい、という問題になった

スローリトリーブすると、テールを下げたスイミング姿勢で、もともと底を擦りやすいタイプのメタルジグのため、テールフックが完全に底に突き刺さるようになる

スローリトリーブでは少しフッキングなどに不安が生じる

スピンビームを使うポイント

  • 少し早めのタダ巻き
  • フロントフック用に軸が太目の8番フックを購入

という形で使用するようにした方がいいと思う


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シマノ スピンビームTG

スピンビームTGの特徴

全長68mm 重量42g

  • タングステンが含まれる素材
  • 重量がある
  • フロントフックに6番、リアフックに4番が搭載された

タングステンが含まれているため、比重が高く、非常に飛び、荒れている時でもしっかりとレンジキープできる

フックはリアフックに4番の大きなサイズが搭載でき、それに合わせてフロントフックが6番搭載になり、強度の面では安心できる設定になった

スピンビームでも飛ばないような悪天候時に威力を発揮する

スピンビームTGの欠点

  • 重すぎる

欠点はこれに尽きる

とにかく重たすぎるのだ

最近発売されている重量系ルアーに対応したサーフヒラメ専用ロッドであれば問題ないが、私のようなシーバスロッド派生のロッドを使うアングラーなら、かなりオーバースペックになってしまう

悪天候時には欲しいルアーではあるが、常に使おうとなると、キャスト疲れが出たりする

スピンビームTGを使うポイント

  • 大荒れ時

底荒れに近いような荒れ時には、このくらいの重量のメタルジグでないと使えない時もある

めったにないかもしれないが、実際に他のメタルジグでは通せなかったポイントをスローリトリーブで粘って出したヒラメもいるため、1つルアーボックスに入れておくと重宝するかもしれない


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DUO ビーチウォーカーフリッパー

ビーチウォーカーフリッパーの特徴

全長80mm 重量40g (70mm、32gバージョンもあり)

  • 底を切りやすい
  • フロントフック、リアフック共に6番フックが搭載

スピンビームと同じく堀田氏監修のサーフヒラメ専用メタルジグだが、この大きな特徴がある

実際に使用すると分かるが、かなり底を切りやすく、浅めの遠浅サーフが広がる高知西部には正にぴったりのメタルジグ

デッドスローになるとさすがに底を擦るが、スピンビームよりも遅いスピードで巻いても底を切ってリトリーブできる

動きはスピンビームよりも大きく左右にも動くローリングになる

フックも同じ6番が装着できるが、同じフリッパーでも32gのタイプはフロントフックは8番フックになるため注意が必要

わざわざ40gバージョンを買ったのは、このフック問題が解決されているためだ

ビーチウォーカーフリッパーの欠点

  • 波の強い状況、流れの強い状況では底から舞い上がってしまう

底が切りやすい、という事は、底から離れやすい、という事にもなり、荒れ時に使うと、完全に舞い上がってしまう

ビーチウォーカーフリッパーを使うポイント

  • 底を切りやすい
  • スピンビームよりゆっくりリトリーブできる

スピンビームとは完全に異なる特徴を持っているため、しっかり使い分けができる

この辺りはさすが堀田氏、うまく分類できるように設計しており、ちゃんと両方が売れるようにできている(笑)


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アングラーズリパブリック エフリードメタル

エフリードメタルの特徴

全長65mm 重量40g (58mm、30gタイプもあり)

  • スプーンに近い形状
  • テールフックにフェザーフックを採用

メタルジグよりも、少し幅広になった形状で、かなりスプーンに近く、動きもスプーンであり、要するに、単純に重たいスプーンと思えばいい

30gタイプはフックが8番フックになるため、40gを使用したが、40gの方はフロント、テールともに6番フックを搭載している

スローリトリーブだけでなく、どちらかと言えばフォールで食わせる事も想定したメタルジグになる

エフリードメタルの欠点

  • 飛距離はそんなに出ない
  • 最初に搭載されているフックが弱い
  • フェザーフックを買う必要性がある

スプーンライクな形状と、フェザーフックが災いしてか、飛距離はメタルジグ、という程は出ない

そして、フックが非常に弱いため、1度根掛かりしただけで大きく曲がってしまった

たまたまそのフックが弱かったのかもしれないが、少し気になる点ではある

テールのフェザーフックも、それが特徴だと思うなら、いちいちフェザーフックを買うか巻くかするしかない

エフリードメタルを使用するポイント

  • フェザーフックの効果は考えない
  • フォールを混ぜる攻略をする

フェザーフックはどうでもいい、と割り切れるなら、深いサーフでフォールを織り交ぜた使い方が出来るため、急深サーフや水深のあるサーフで使うと面白いメタルジグ、いや、スプーンだ(笑)


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ジャクソン ギャロップスイマー

ギャロップスイマーの特徴

全長 重量

  • 安い
  • 底が切りやすい

後発タイプではあるが、これと言った特徴はなく、後発に期待していた、フロントフックに小さいフックを搭載しなくても良くなる問題は解決しなかった

ビーチウォーカーフリッパーに近い特性で、底が切りやすい

そして、とにかく安い、という事が言える

他のメーカーのメタルジグは、素材からしても明らかに高値だが、ギャロップスイマーは正常値だと言える

ギャロップスイマーの欠点

  • 安い、という特性以外は普通

悪く言うと、安いだけ、という事になるが、特別悪い点もないため、とにかく安くて済ませたいという人には良いと思う

ギャロップスイマーを使うポイント

  • ビーチウォーカーフリッパーとほぼ同じ性能だが、安い

驚くほどの特性がないだけで、普通に使えるサーフヒラメ専用メタルジグであり、下手すれば他メーカーの半値程度で買えるため、ギャロップスイマーも十分に選択肢に入る

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DUO ビーチウォーカーフリッパーZ36

ビーチウォーカーフリッパーZ36の特徴

全長85mm 重量36g

  • 亜鉛を素材に組み入れ、比重が軽い
  • フロントフック、リアフック共に6番フックが搭載できる
  • 後発のため、今まで出たメタルジグの欠点が補われている

亜鉛を使用したボディで、メタルジグにしては比重が軽く、全長も少し長めになっている

フロントフック、リアフック共に6番フックを搭載可能で、メーカー曰く「シンキングペンシル」と遜色のない性能、という事になっている

もともと底を切りやすかったフリッパーが、比重が軽くなったことで更に上の層まで意識できるようになっている

ビーチウォーカーフリッパーZ36の欠点

  • 風に弱い(強風だと飛ばない)
  • 浮きやすい

比重が軽くなりボディが大きくなったため、横風や向かい風の影響を受けやすい

実際に、向かい風だと、これがメタルジグ?と思うくらい飛距離が伸びない

底を切りやすい、から、浮く、レベルまでレンジが上がったため、荒れ時には使いにくくなった

ビーチウォーカーフリッパーZ36を使うポイント

  • 今までのメタルジグより大きくなり目立つ
  • ゆっくりとスローリトリーブが可能
  • フックが6番フックだけで済む

後発に当たるサーフヒラメ専用メタルジグであり、今までにないコンセプト、欠点の克服を前面に出したメタルジグと言える

これも堀田氏監修になり、スピンビーム、スピンビームTG、フリッパー、フリッパーZと、見事に棲み分けが出来てる(笑)


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まとめ

どれを買っていいか迷うくらいサーフヒラメ専用メタルジグが乱立しているが、遠浅サーフで考えると、以下のような使い分けが出来る
スピンビーム
↓(レンジが少し上)
ビーチウォーカーフリッパー =(性能は同等で値段が安い)→ ギャロップスイマー
↓(更にレンジが上)
ビーチウォーカーフリッパーZ36
大荒れ時=スピンビームTG

私個人的に考えるとすると
ビーチウォーカーフリッパーZ36 と スピンビームTG の2点に絞る
今までのメタルジグの欠点が消されたこと、そして、フリッパーZ36で対処できない場面でスピンビームTGがあればOKでは、と考える

最後に、私自身は、このサーフヒラメ専用メタルジグは使用していない事を書き記しておく(笑)