サーフヒラメ用のルアーを買う時に、店頭に並んだルアーを見たら、無数のカラーリングに驚く時がある
メーカーサイトに載っていなくても、ご当地カラーがあったり、ルアーを買う揃える段階で、どんなカラーを買おうかと悩む部分でもある
しかし、サーフヒラメで重要なのはカラーではなく、先にレンジ別に揃える事をお勧めする
サーフヒラメでのレンジとは?
遠浅サーフのヒラメの有効レンジの考え方
一般的なルアーフィッシングのレンジは表層・中層・低層・ボトムと言われている
遠浅サーフでヒラメを狙う場合のレンジは、上記の低層とボトムになる
ルアーには潜行レンジがあり、ルアーによってどれくらい潜るのかも違ってくる
サーフヒラメでは、潜行レンジやルアーの種類により、低層とボトムに合うかどうかを考える必要がある
レンジを考えるという事は水深に合わせる、という事
低層・・・底(ボトム)から15~20cmの範囲
低層を意識すればボトムも攻略できるので、狙うレンジは低層を意識すればいい
低層を意識するという事は、水深がどれくらいあるかを想定しておかなければならない
ヒラメは中層や上層までルアーを追う場合もあるが、それを意識したレンジは全く必要ない
底層を意識したルアーで中層より浅いレンジも通せるため、わざわざ中層や表層を意識したルアーは揃えなくてもいい

特に初心者の方は「底から外さない」事を意識した方がいい
最近は重量の重たいルアーが多く発売されているが、底層を意識して攻められるという利点もある
サーフヒラメ攻略には3つのルアーでレンジに合わせる事ができる
1 オールレンジに対応できるルアー
全てのレンジを泳がせられるルアー
普通に考えると、表層からボトムまでが全てのレンジと意識してしまいそうだが、サーフヒラメでは全く違う考え方になる
サーフヒラメのオールレンジの考え方は「どんな水深でも低層をリトリーブできること」だ
遠浅サーフとは言え、水深は50cm程度から場所によっては3~4mまで意識しないといけない
その50cmでも5mでも低層がリトリーブできる、というのがヒラメでのオールレンジの考え方だ
メタルジグやヘビーシンキングミノー、ヘビーシンキングペンシルがそれに当たる
個人的には使わないが、ジグヘッドを搭載するソフトルアーもオールレンジのルアーだ
沈んでいくルアーでカウントダウンしていけば底まで落とせるルアーがオールレンジに対応していると言える
更に浅い場所も探れるため、どんな水深でも低層をしっかりリトリーブできる面もオールレンジ対応と言えるだろう

ヘビーシンキングペンシルも底を取りやすいが、浮きやすいという性質もあるため、個人的には別の使い方をしている
2 水深が1m~1.5mを意識できるルアー
ヘビーシンキングミノーを除くリップ付きのミノーで、このサイトではMD系ミノーと呼んでいるルアー
ルアーをキャストして着水と同時にリトリーブして1m~1.5m程度潜るルアーで、水深1m~1.5mを意識できる
使用するMD系ミノーの潜行レンジを予め調べておく必要がある(最近は大体のルアーに潜行レンジは表示されている)が、リトリーブ中にルアーが底に当たるかどうかで、通している水深を図ることができる
水深が1.5mを超えるような場所はミノーではなく前述したオールレンジを意識できるルアーを使用する
高知西部のような水深1m前後の遠浅サーフでは、この水深1mを測る事ができるMD系ミノーを多用する
3 水深80cmより浅いレンジを意識できるルアー
シンキングミノーがこれに当たり、かなり浅いレンジを意識する場合に使用する
主に60cm~80cm潜るルアーを使用して、上記のMD系ルアーであまりにゴツゴツと底に当たってしまうような浅い場所で使用する
遠浅サーフでは干潮時などの潮が引いた状態の場合、かなり水深が浅く、重たすぎるルアーだと底にコンタクトし過ぎたりする事を嫌って、ちょっと上のレンジを探りたい場合もある
実際にサーフでヒラメを狙うレンジの考え方
水深を目安にルアーのレンジを合わせる
1mより水深が浅いサーフの場合、MD系ミノーとシンキングミノーの組み合わせで攻略していく
1.5mより深くなると、メタルジグやヘビーシンキングミノーで底を取りながら底層を外さないようにしながら、少し浅くなる場所ではMD系ミノーやシンキングミノーにルアーチェンジしていく
2mより深いサーフでは、MD系ミノーとシンキングミノーは使用せず、メタルジグやヘビーシンキングミノーを中心に底層から外さないように注意する
ヘビーシンキングペンシルはレンジ攻略とは少し違った使い方をしているため、別で解説したいと思う
ジグヘッドでソフトルアーを使用する場合、全てのレンジに対応する事ができると思うが、個人的には使用しないので、上記のルアーで底層のレンジを意識した攻め方をしている
底層から外さない事をしっかり意識しよう
ヒラメは表層や中層でもヒットする魚ではあるが、その層を泳いでいる事は少ない
基本的にボトムに定着(泳ぐ)しているヒラメがルアーにヒットするタイミングで中層より浅い場所でヒットする
最初から底層をしっかりと意識して、底層からルアーを外さないという工夫をルアーで行おう
ルアーのシルエットは大きい方が目立つ
オールレンジに対応できるメタルジグで全ての水深に対応できるなら、それでいいのでは?という疑問が浮かぶかもしれない
答えは「その通り」である
タダ巻きでスイミングさせてメタルジグでヒラメが釣れるのは、もはや常識になり、シャロー(浅いレンジ)を引けるように、浮きやすいメタルジグまでも発売されている
ただ、メタルジグは6~7cmと、ミノーに比べて長さも半分であり、ボリュームは半分以下、シルエットが小さくなる
ヒラメは目でベイトを追う魚だと言われているため、シルエットが大きい方がヒラメにとっても見えやすいのではないだろうか
個人的には、シルエットが小さくなるメタルジグは、シンキングミノーやMD系ミノーでは飛距離が届かない場所や、水深が深い場所など、どうしても他のルアーが使えない時に使用するようにしている
同じレンジを通せるルアーの中で、ルアーを小さくする選択はしない
メタルジグは誰がキャストしても飛ぶし、タダ巻きしても十分に釣れるため、どうしても散財したくない経済的な理由があれば、メタルジグだけでの攻略も可能にはなるが、ここでは推奨はしない(笑)
まとめ
サーフでヒラメを狙う場合、ルアーはレンジ別に購入し、レンジを意識したルアーチェンジを中心に考えよう
ルアーを購入する際は、どれくらい潜るか潜行深度(潜行レンジ)を確認して、無駄に同じレンジを通るルアーを買わない事も散財を防ぐ事になる
水深を意識して底層を外さなくなれば、ヒラメのヒット率も自然に上がる
ルアーのカラーや、雑誌などで紹介されている「釣れるルアー」をやみくもに買わないように注意しよう